砂型鋳造/金型鍛造
金型鋳造とは、鋳鉄や耐熱合金鋼でつくられた鋳型で成型する方法です。鋳造時の冷却速度が早く、鋳肌・寸法精度の良い緻密な鋳物製作が可能で、特に耐圧性や機械的性質などに優れています。自動車用のブレーキ部品、NC旋盤用高速回転シリンダーなど、耐圧性、高強度が要求されるものにこの方式が多く用いられています。
一方、砂型鋳造は、粘土分をほとんど含まない天然けい砂、人造けい砂などに液体樹脂と硬化剤をミックスして、木型に詰めて固まったところで木型から抜いて組み立てます。組み立てた型に溶解したアルミ合金を流し込んで製品を作ります。
■主な材質
【アルミ鋳物】AC4C AC7A【黄銅鋳物】CAC201 CAC203【青銅鋳物】CAC401 CAC403 CAC406【鉄鋳物】FC200ーFC350 FCD400-FCD600
鍛造
鍛造とは、金属加工の塑性加工法の一種。金属をハンマー等で叩いて圧力を加える事で、金属内部の空隙をつぶし、結晶を微細化し、結晶の方向を整えて強度を高めると共に目的の形状に成形する加工法。古くから刀工が日本刀など刃物や火縄銃の銃身の製造技法として用いられ、刃物の品質を向上させる努力に伴い技法が発展してきました。
■主な材質
【真鍮】C3771【銅】C1100【アルミ】A6061【ステンレス】SUS304・SUS316【マグネシウム】AZ31・AZ61
ロストワックス
鋳造法のひとつであるロストワックス法は、ダイキャスト法など、他の鋳造法と比較し、その内部密度が高いこと(空気を巻き込んだ引け巣がない)や、強度、耐久性が優れた精密鋳造法です。寸法精度が高い高精度の寸法がでるため、ロストワックスでの仕上加工はほんのわずかで使用することが出来ます。ロストワックス法により、複雑な形状のものができ、機械加工が困難な形状程採用価値があります。
■主な材質
【炭素鋼】S45C・S50C【ステンレス鋼】SCS13(SUS304) SCS14(SUS316)【銅合金】PBC2
ダイカスト
ダイカストとは、溶かした合金(アルミニウム、マグネシウム、亜鉛など)を金型の中に高圧を加えて流し込んで成型する方法をいいます。”鋳造”と呼ばれる技術を究極進化させたものがダイカストと呼ばれる技術です。ダイカストは従来の鋳物に比べ、極めて寸法精度が高く、強度も優れ、素肌がなめらかで、美しく機械加工も少なくてすみます。
■主な材質
【アルミ】ADC-5 ADC-12【亜鉛】ZDC-1 ZDC-2【真鍮】銅合金
樹脂成形/ゴム成形
用途や形状に合わせて、各種樹脂(プラスチック)やゴム材料の特性に適した方法で成形します。
■主な材質
【ブロー成形】フェノール樹脂 メラニン樹脂 エポキシ樹脂
【インジェクション成形】シリコーン樹脂 アクリル樹脂 ポリスチレン
【押出成形】ABS樹脂 塩化ビニール樹脂 ポリエチレン
【インサート成形】ポリプロピレン ポリアセタール フッ素樹脂
ゴムの種類 | 耐熱温度(℃) 伸(%) 比重(g) |
ニトリルゴム(NBR) フッ素ゴム(FKM) シリコーンゴム(VMQ) エチレンプロピレンゴム(EPDM) |
-50~120 100~800 0.95~1.02 -15~230 100~500 1.80~1.90 -50~230 50~500 0.75~0.98 -40~140 100~800 0.86~0.87 |
プレス加工/機械加工
多種多様な保有設備により「曲げ」「打抜き」「絞り」「溶接」といった金属のプレス加工、幅広い機械加工に対応しています。
■取扱材料
鉄 アルミ ステンレス 銅 真鍮 リン青銅 メッキ鋼板 ステンバネ材